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エンジェル投資家

投資
2026-03-02 時点の情報です

エンジェル投資家(えんじぇるとうしか)とは、創業前、あるいは創業して間もないスタートアップ企業に対し、自身の個人資産を提供して支援する個人投資家のことを指します。まだ実績が乏しく、銀行からの融資ベンチャーキャピタル(VC)からの投資を受けるのが難しい「シード期」の企業にとって、貴重な資金供給源となります。名称の由来は、1920年代にニューヨークのブロードウェイで公演資金を援助した裕福な後援者を「エンジェル」と呼んだことにあります。出資の対価として株式を取得することが一般的ですが、単なる金銭的支援にとどまらず、投資家自身の起業経験に基づく経営のアドバイスや、販路拡大に繋がる人脈の紹介など、事業成長を加速させる「スマートマネー」としての役割も期待されます。近年では日本でも政府による税制優遇(エンジェル税制)の整備が進んでおり、起業家精神(アントレプレナーシップ)の育成や経済活性化の要として重要視されています。

📚 関連する用語

NFT(非代替性トークン)

非代替性トークン(ひだいたいせいとーくん)とは、ブロックチェーン技術を用いて、デジタルデータに対して「唯一無二」であることを証明する鑑定書や所有証明書の機能を付与したデジタル資産のこと。英語の「Non-Fungible Token」の頭文字をとって、一般的に「NFT」と呼ばれます。従来、画像や動画などのデジタルデータは容易にコピーが可能であり、オリジナルを証明することが困難でしたが、NFTは改ざんが極めて困難な分散型台帳に所有者情報を記録することで、デジタル資産に固有の価値を持たせることが可能になりました。主な活用事例として、デジタルアート、オンラインゲームのアイテム、電子チケット、不動産の権利証明などが挙げられます。また、プログラミングによって二次流通(転売)が行われた際、売上の一部を元の制作者に還元する「ロイヤリティ」の仕組みを構築できる点も大きな特徴であり、クリエイターの新たな収益源としても期待されています。

リバランス

リバランスとは、資産運用の継続中に、市場価格の変動によって変化したポートフォリオ(資産構成)の比率を、あらかじめ決めた目標の配分比率に修正することです。投資におけるリスク管理を徹底するために不可欠なプロセスとされています。一般に、値上がりして目標比率を上回った資産を一部売却し、値下がりして目標比率を下回った資産を買い増すことで調整を行います。この作業により、当初の運用方針から逸脱してリスクが過大になるのを防ぎ、運用の効率性を高めます。また、結果として「高値で売り、安値で買う」という投資の基本動作を感情に左右されず機械的に実行できるメリットがあります。確定拠出年金(iDeCo)やバランス型投資信託の運用プロセス、あるいは個人投資家の資産管理において、長期的な収益の安定化を図るための重要な手法の一つです。

信用買い

信用買い(しんようがい)とは、投資家が証券会社に現金や有価証券を担保として預け、その評価額の一定倍数(日本国内では一般的に約3.3倍まで)の資金を借りて株式を購入する取引のことです。「信用取引」の一種であり、株価の上昇を見込んで利益を狙う手法として知られています。手元の資金以上の取引ができるため、利益が出た際のリターンは大きくなりますが、一方で予測に反して株価が下落した場合には、損失も拡大する「ハイリスク・ハイリターン」な側面を持ちます。また、証券会社から借りた資金に対しては「買い方金利」を支払う必要があり、長期間の保有には金利コストが積み重なる点に注意が必要です。市場全体で信用買いの残高(買い残)が増えている状態は、将来的な売り圧力(反対売買による返済)を内包していると解釈され、相場の過熱感や先行きの波乱要因を分析する際の重要な需給指標となります。

反落

相場用語。上昇傾向にあった株式・為替・商品などの価格が、一転して下落すること。主に、相場の過熱感による利益確定売りの増加や、新たな悪材料の出現などをきっかけとして発生する。上昇分の一部を打ち消す程度の下げを指すことが多く、その後再び上昇に転じるか、下落トレンドが継続するかの分岐点として注目される。