ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

スタグフレーション

経済
2026-03-02 時点の情報です

スタグフレーションとは、景気の停滞(Stagnation)と物価の上昇(Inflation)が同時に進行する経済状況を指します。通常、景気後退局面では需要が減退するため物価は下落(デフレ)する傾向にありますが、原油価格の高騰や供給網の混乱といった外部要因(コストプッシュ要因)によって、不況下であっても物価が上昇し続ける場合があります。この状態に陥ると、企業の業績が悪化して賃金が伸び悩む一方で、家計の購買力が低下し、国民生活に大きな打撃を与えます。また、中央銀行にとっても、景気刺激のための利下げが物価高を加速させ、物価抑制のための利上げが景気をさらに冷え込ませるというジレンマが生じるため、政策的な対応が極めて困難な経済事象とされています。

📚 関連する用語

円相場

円相場とは、日本円と外国通貨との交換比率を示す為替レートのことです。外国為替市場において、円を買いたい需要と円を売りたい供給のバランスによって日々変動します。一般的には、1ドルあたりの円の価値(例:1ドル=150円)や、1ユーロあたりの円の価値(例:1ユーロ=160円)などで表示されます。円相場は、輸入物価や輸出企業の収益、海外旅行の費用、さらには国内の景気全体にまで大きな影響を与える経済指標の一つです。例えば、円安が進むと輸入品は高くなり、企業にとっては輸出の際の採算が向上する傾向があります。逆に円高になると、輸入品は安くなりますが、輸出企業の収益は圧迫される可能性があります。

公的債務

公的債務(こうてきさいむ)とは、国または地方公共団体が負う債務の総称です。具体的には、国債、地方債、借入金などが含まれます。これらの債務は、税収などの歳入だけでは賄いきれない公共サービスの提供や、大規模な公共事業、緊急時の財政出動などに充当するために発行されます。公的債務の残高が増加すると、将来世代への負担増、金利上昇、国の信用力低下といったリスクが生じる可能性があります。そのため、各国は財政健全化を目標に、公的債務の管理に取り組んでいます。

小型モジュール炉

小型モジュール炉(こがたもじゅーろ)とは、工場で製造された炉を現場で組み立てるタイプの小型原子炉のことです。SMR(Small Modular Reactor)とも呼ばれます。従来の大型原子炉に比べて建設期間が短く、設置場所の自由度が高いという特徴があります。再生可能エネルギーの出力変動を補完する基幹電源や、工業団地、データセンターなどの需要地近傍での電力供給、さらには海水淡水化プラントなどへの熱供給といった多様な用途での活用が期待されており、エネルギー安全保障や脱炭素化に貢献する技術として注目されています。

財政政策

財政政策とは、政府が税金や国債などを通じて収入を得て、その資金を公共事業や社会保障、教育といった分野に支出することで、経済全体の安定や成長を目指す政策のことです。具体的には、景気が停滞している際に公共事業を拡大したり、減税を実施したりすることで、需要を喚起し、経済活動を活性化させる効果が期待されます。一方で、財政政策は国の財政状況に大きな影響を与えるため、長期的な視点での持続可能性も考慮する必要があります。大規模な財政出動は、国の借金が増加するリスクを伴うため、効果と副作用を慎重に評価しながら実施される必要があります。財政政策は、金融政策と並んで、政府が経済をコントロールするための重要な手段の一つです。