ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

最高経営責任者

経営・財務
2026-03-02 時点の情報です

最高経営責任者(さいこうけいえいせきにんしゃ)とは、企業において業務執行の最高責任を負う役職のことです。英語の「Chief Executive Officer」の頭文字をとって、一般的に「CEO(シーイーオー)」と呼ばれます。取締役会の指揮のもと、企業の長期的な戦略決定や経営方針の策定を行い、経営結果に対して最終的な責任を負います。本来は米国型のコーポレート・ガバナンス(企業統治)に基づく役職であり、経営の「監督」と「執行」を分離する目的で使われますが、日本の会社法における「代表取締役社長」が実質的にこの役割を担っているケースが多く見られます。

📚 関連する用語

内部留保

内部留保(ないぶりゅうほ)とは、企業が営業活動によって得た利益のうち、税金や配当金などの形で外部へ流出させずに社内に蓄積した保留利益のことです。会計上の正式名称(勘定科目)では主に「利益剰余金」として貸借対照表の純資産の部に計上されます。企業の財務体質を強化し、将来の設備投資や研究開発、あるいは予期せぬ景気後退時のリスクヘッジとして重要な役割を果たします。注意点として、内部留保は「過去の利益の積立額」を指すものであり、そのすべてが必ずしも「現預金」として手元にあるわけではなく、既に工場や機械設備などの資産に形を変えている場合も多くあります。近年、日本企業の内部留保は過去最高水準を更新し続けており、これを原資とした賃上げや積極的な成長投資を求める社会的・政治的な要請も高まっています。

サプライチェーン

サプライチェーン(さぷらいちぇーん)とは、製品の原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売を経て、最終的に消費者の手元に届くまでの「一連の流れ」のことです。日本語では「供給連鎖」と訳されます。一つの製品が完成し消費されるまでには、素材メーカー、部品メーカー、製造業者、卸売業者、小売業者、物流業者など多くの企業が関わっており、これらが鎖のように繋がっていることからこう呼ばれます。この全体の流れを統合的に管理し、効率化や最適化を図る経営手法を「サプライチェーン・マネジメント(SCM)」と呼びます。グローバル化が進んだ現代では、海外からの調達を含めサプライチェーンが複雑化しており、災害や紛争などで供給網が寸断されるリスク(サプライチェーン・リスク)への対策も企業の重要な課題となっています。

利益

利益とは、企業活動において、収入からすべての費用を差し引いた金額のことを指します。具体的には、商品の販売などから得られる売上高から、その商品を製造・仕入れするための原価、販売促進や従業員の給与、店舗の家賃といった販売費および一般管理費などを差し引いたものが、事業活動における儲け、すなわち利益となります。企業は利益を出すことで、事業の継続、成長のための再投資、株主への配当、従業員への還元(給与や賞与)などを行うことができ、経済活動の基盤となります。利益には、売上総利益(粗利)、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益など、段階に応じた様々な種類があります。

経営学修士

経営学修士(けいえいがくしゅうし)とは、大学院の経営学研究科などで授与される学位のこと。一般的に英語の「Master of Business Administration」の頭文字をとって「MBA」と呼ばれます。企業経営に必要な、経営戦略、マーケティング、財務・会計、組織人事、オペレーションなどの知識を広く体系的に修得する課程を指します。 一般的な学術修士が研究者養成を主眼とするのに対し、MBAは「高度専門職業人の養成」を目的としており、実務家としてのスキル向上に重きを置いています。そのため、講義形式だけでなく、実際の企業事例を分析・議論する「ケーススタディ(ケースメソッド)」などを通じて、経営者としての意思決定能力や論理的思考力を養うカリキュラムが一般的です。 欧米企業では経営幹部への登竜門として重視される傾向があり、日本国内でもキャリアアップや起業、異業種間のネットワーク構築を目的として、社会人経験を経てからビジネススクールに通い取得を目指すケースが増加しています。