📚 関連する用語
満期
満期とは、契約や約束事において定められた期間が終了する時点のことを指します。金融取引においては、預金の満期、ローンの満期、債券の満期など、様々な場面で用いられます。預金の満期が来ると、元本と利息(所定の利率に基づく)が払い戻されます。ローンの満期は、借入金の返済が完了する最終期限を意味し、この日までに全額を返済する必要があります。債券の満期(償還日とも呼ばれます)には、発行元が債券の額面金額を投資家に返済します。満期を意識した資金計画や、投資戦略の立案は、個人の資産形成や企業の資金繰りにおいて不可欠な要素となります。
マイナス金利政策
マイナス金利政策(まいなすきんりせいさく)とは、中央銀行が民間銀行から預かる当座預金の一部に対して、マイナスの金利を適用する金融政策のことです。単に「マイナス金利」とも呼ばれます。通常、お金を預けると利息を受け取れますが、この政策下では逆に金利相当分(実質的な手数料)を支払う必要があります。 この政策の主な目的は、民間銀行が余剰資金を中央銀行に預けたままにすることを防ぎ、企業への融資や投資へと資金を向かわせることです。これにより市場にお金が出回り、景気の活性化や物価上昇(デフレ脱却)を促す狙いがあります。 私たちの生活やビジネスへの影響としては、住宅ローン金利や企業の借入金利が低下し、不動産購入や設備投資がしやすくなるメリットがあります。一方で、銀行の預金金利も極限まで低下するため、貯蓄による利息収入は期待できなくなります。また、金融機関にとっては利ざやが縮小し収益を圧迫する要因となります。日本では2016年1月に日本銀行によって導入が決定されましたが、物価と賃金の好循環が見通せるようになったとして、2024年3月に解除されました。
固定金利
固定金利(こていきんり)とは、借入時から完済まで、あるいはあらかじめ決められた一定期間、適用される金利が変動しない形式のことです。市場金利が上昇しても返済額が増えないため、家計や企業の資金繰りにおいて将来の予測が立てやすいという特徴があります。対義語は市場の動向に合わせて金利が上下する「変動金利」です。一般に、固定金利は金融機関が将来の金利変動リスクを負担するため、借入開始時点の利率は変動金利よりも高く設定される傾向にあります。住宅ローンの代表的な商品である「フラット35」や、企業の長期借入金、固定利付債券などで広く採用されています。デフレ期や低金利政策下では変動金利が選ばれやすい一方、インフレ懸念などで金利上昇が予想される局面では、将来のコスト増加を防ぐために固定金利を選択することが有効な財務戦略となります。
ブロックチェーン
ブロックチェーン(ぶろっくちぇーん)とは、ネットワーク上の複数の端末で同じ取引記録を共有し、相互に監視・管理する「分散型台帳技術(DLT)」のことです。ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を実現するための基盤技術として開発されました。一定期間の取引データを「ブロック」という単位にまとめ、それをハッシュ値と呼ばれる暗号技術を用いて鎖(チェーン)のように連結して保管することからその名がつきました。最大の特徴は、中央に強力な管理者が存在しなくても、データの正確性と真正性を維持できる点にあります。過去のデータを改ざんしようとすると、それ以降の全てのブロックとの整合性が崩れるため、不正を働くことは極めて困難です。この「高い信頼性」「耐改ざん性」「透明性」を活かし、現在では銀行の送金システム、サプライチェーンの管理、電子投票、スマートコントラクト(契約の自動実行)など、金融以外の広範なビジネス領域での活用が期待されています。Web3時代の根幹を成す重要なテクノロジーの一つです。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典