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Environment, Social, and Governance

経営・財務
2026-03-02 時点の情報です

Environment, Social, and Governance(いーえすじー)とは、企業が長期的かつ持続的に成長するために配慮すべき「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の3つの要素の頭文字をとった言葉であり、一般的に「ESG」と略称で呼ばれます。従来、企業の価値は売上高利益といった財務情報で測られてきましたが、近年では気候変動への対応や人権問題、法令順守といった非財務情報の重要性が高まっています。これらの要素を重視して投資先を選別することを「ESG投資」と呼び、世界の投資マネーの大きな潮流となっています。企業にとっては、資金調達やブランドイメージの向上、優秀な人材の確保において無視できない経営課題となっています。

📚 関連する用語

営業利益率

売上高に対する営業利益の割合を示す収益性指標。企業が本業において、売上から売上原価および販売費・一般管理費を差し引いた後に、どの程度の利益を創出できているかを測定する。算出式は「営業利益 ÷ 売上高 × 100」。数値が高いほど、収益力やコスト管理能力、市場における競争優位性が高いと判断される。

HDI(Healthy Development Index などの総称)

HDI(エイチディアイ)とは、主に企業の健全性や成長性を多角的に評価するために用いられる指標の総称です。文脈によっては「Healthy Development Index」などと解釈されることがあります。これは、企業の財務諸表上の数値だけでなく、市場における競争力、経営戦略、将来性などを総合的に分析して算出されることが一般的です。投資家や金融機関などが企業の価値を評価する際に参考にすることが多い指標であり、その企業が健全な発展を遂げているか、将来的に成長が見込めるかといった点を確認するために活用されます。単なる利益率だけでなく、企業の持続的な成長能力やリスク管理能力なども含めて評価されるため、企業の「健康診断」とも言えます。

株価純資産倍率 (PBR)

株価純資産倍率(かぶかしゅんしさんばいりつ)とは、企業の株価が「1株あたりの純資産」の何倍の水準で取引されているかを表す指標です。英語表記のPrice Book-value Ratioの頭文字をとって「PBR」と略されます。主に企業の解散価値と市場の評価を比較する際に用いられます。理論上、PBRが1倍であれば「現在の株価」と「会社を解散した時に株主に分配される資産額」が等しいことを意味します。そのため、PBRが1倍を下回る状態は、事業を継続するよりも解散した方が価値が高いと市場から評価されていることを示し、資本効率の低さが課題とされる要因になります。投資家にとっては「割安性」を判断する材料になりますが、近年は日本取引所グループがPBR1倍割れ企業への改善要請を行ったことで、経営陣が資本コストを意識した経営を行っているかを測る重要な経営指標としての側面も強まっています。

経常利益

経常利益とは、企業の経営成績を示す指標の一つで、企業が経常的に行っている活動によって得られた利益のことです。具体的には、売上総利益から販売費および一般管理費を差し引いた営業利益に、営業外収益を加え、営業外費用を差し引いて算出されます。営業外収益には、受取利息や有価証券の売却益などが含まれ、営業外費用には、支払利息や有価証券の売却損などが含まれます。経常利益は、企業の本業による利益だけでなく、財務活動などを含む企業全体の収益力を示すため、企業の収益性を評価する上で重要な指標となります。企業の経営状態を分析する際には、当期純利益と合わせて、経常利益の推移を確認することが一般的です。また、経常利益は、企業の将来の収益性を予測する上でも役立ちます。