ファブレス経営
ファブレス経営(ふぁぶれすけいえい)とは、自社で製造のための工場や設備を保有せず、製品の企画、開発、設計、およびマーケティングや販売に経営資源を集中させ、製造工程のすべてまたは大部分を外部の協力企業(OEMやEMSなど)に委託するビジネスモデルのことです。「Fabrication(工場)」と「less(ない)」を組み合わせた造語であり、単に「ファブレス」と呼ばれることもあります。 この手法は、莫大な設備投資や工場の維持管理コストを削減できるため、市場の変化に合わせて柔軟かつ迅速に製品を展開できるメリットがあります。特に技術革新のスピードが速い半導体業界や、トレンドの移り変わりが激しいアパレル業界、ゲーム業界などで広く採用されています。代表的な例として、米国のAppleやQualcomm、日本の任天堂、キーエンス、ファーストリテイリング(ユニクロ)などが挙げられます。一方で、製造ノウハウが自社に蓄積されにくい点や、委託先の品質管理、生産調整などのサプライチェーン・マネジメントが重要課題となる側面もあります。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典