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最高経営責任者
最高経営責任者(さいこうけいえいせきにんしゃ)とは、企業において業務執行の最高責任を負う役職のことです。英語の「Chief Executive Officer」の頭文字をとって、一般的に「CEO(シーイーオー)」と呼ばれます。取締役会の指揮のもと、企業の長期的な戦略決定や経営方針の策定を行い、経営結果に対して最終的な責任を負います。本来は米国型のコーポレート・ガバナンス(企業統治)に基づく役職であり、経営の「監督」と「執行」を分離する目的で使われますが、日本の会社法における「代表取締役社長」が実質的にこの役割を担っているケースが多く見られます。
株価純資産倍率 (PBR)
株価純資産倍率(かぶかしゅんしさんばいりつ)とは、企業の株価が「1株あたりの純資産」の何倍の水準で取引されているかを表す指標です。英語表記のPrice Book-value Ratioの頭文字をとって「PBR」と略されます。主に企業の解散価値と市場の評価を比較する際に用いられます。理論上、PBRが1倍であれば「現在の株価」と「会社を解散した時に株主に分配される資産額」が等しいことを意味します。そのため、PBRが1倍を下回る状態は、事業を継続するよりも解散した方が価値が高いと市場から評価されていることを示し、資本効率の低さが課題とされる要因になります。投資家にとっては「割安性」を判断する材料になりますが、近年は日本取引所グループがPBR1倍割れ企業への改善要請を行ったことで、経営陣が資本コストを意識した経営を行っているかを測る重要な経営指標としての側面も強まっています。
HDI(Healthy Development Index などの総称)
HDI(エイチディアイ)とは、主に企業の健全性や成長性を多角的に評価するために用いられる指標の総称です。文脈によっては「Healthy Development Index」などと解釈されることがあります。これは、企業の財務諸表上の数値だけでなく、市場における競争力、経営戦略、将来性などを総合的に分析して算出されることが一般的です。投資家や金融機関などが企業の価値を評価する際に参考にすることが多い指標であり、その企業が健全な発展を遂げているか、将来的に成長が見込めるかといった点を確認するために活用されます。単なる利益率だけでなく、企業の持続的な成長能力やリスク管理能力なども含めて評価されるため、企業の「健康診断」とも言えます。
EPS(1株当たり利益)
1株当たり利益(いちかぶあたりりえき)とは、企業の当期純利益を発行済株式数で割った数値で、1株に対してどれだけの利益が生み出されたかを示す指標です。一般的には英語のEarnings Per Shareの頭文字をとった略称であるEPS(イーピーエス)と呼ばれます。この指標は、企業の収益性と、株主に対してどれだけ利益を還元する能力があるかを評価する際に極めて重要です。EPSの数値が高ければ高いほど、その企業は1株あたりの収益力が高いと見なされ、投資家からの評価が高まり、株価上昇のポジティブな要因となります。また、株価の割安・割高を判断するPER(株価収益率)の計算の基礎にもなります。当期純利益の絶対額だけでなく、株式数の増減を反映したEPSを確認することで、企業の真の成長性を分析することが可能になります。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典