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リセッション

経済
2026-03-02 時点の情報です

リセッションとは、景気循環の過程において景気が後退する局面のこと。日本語では「景気後退」と訳されます。一般的には、実質国内総生産(GDP)が2四半期連続で前期比マイナス成長となった状態を指すことが多く、これを「テクニカル・リセッション」と呼ぶこともあります。景気がピーク(山)に達した後に下降し、ボトム(谷)に至るまでの期間を指します。リセッションが起きると、消費者の購買意欲が減退し、企業の売上や利益が減少するため、失業率の上昇や株価の下落が起こりやすくなります。政府や中央銀行は、この局面を脱するために政策金利の引き下げや公共投資の拡大といった景気刺激策を講じることが一般的です。

📚 関連する用語

家計債務

家計債務(かけいさいむ)とは、個人世帯が抱える借金の総額を指します。具体的には、住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、カードローン、消費者金融からの借入などが含まれます。家計債務の規模は、その国の経済状況や金融政策、個人の消費行動など様々な要因によって変動します。家計債務が増加すると、個人の家計を圧迫し、消費の抑制や経済全体の低迷につながる可能性があります。また、金利上昇や失業などにより返済が滞るリスクも高まります。そのため、各国の中央銀行や政府は、家計債務の状況を注視し、適切な対策を講じる必要があります。個人レベルでは、無理な借り入れを避け、収入と支出のバランスを考慮した計画的な資金管理が重要となります。

International Investment Position

International Investment Position(インターナショナル・インベストメント・ポジション)とは、ある特定の時点における、一国の居住者と非居住者との間の対外資産・負債の残高のことを指します。略称はIIF(International Investment Position)として知られています。これは、国民経済計算におけるフロー概念である国際収支とは異なり、経済の「ストック」を示す指標です。具体的には、対外資産(海外への貸付、証券投資、直接投資などの合計)と対外負債(海外から借り入れた資金、海外からの投資などの合計)の残高で構成されます。IIFの純額(対外資産から対外負債を差し引いたもの)の増減や、その内訳(証券投資、直接投資、その他投資など)の動向を分析することで、一国の対外的な経済関係の強さ、対外債務の状況、国際的な金融市場におけるポジションなどを把握することができます。特に、IIFの構成要素である直接投資(FDI)の動向は、 foreign direct investment (海外からの直接投資)として、その国の産業構造の変革や技術革新、雇用創出に大きな影響を与えるため、重視されています。IIFのデータは、政府、中央銀行、国際機関などが公表し、各国の経済政策立案や、投資家による国際的な投資判断の基礎資料として活用されています。

Quantitative and Qualitative Easing

Quantitative and Qualitative Easing(かんてぃていぶあんどくいおりていてぃぶいーじんぐ)とは、量的・質的金融緩和のことです。中央銀行が、市場から国債などの資産を大量に買い入れることで、世の中に出回るお金の量(マネーサプライ)を増やし、同時に、金融機関がお金を借りやすく、貸し出ししやすくするために、金利を低く抑えたり、買い入れる資産の質(期間の長い国債など)にも配慮したりすることで、経済活動を活発化させることを目指す金融政策です。略称はQQEと呼ばれます。デフレからの脱却や、経済成長の促進を目的として実施されることがあります。

マクロ経済

マクロ経済(まくろけいざい)とは、一国全体の経済活動を巨視的に捉える経済学の分野です。個々の企業や消費者の行動を分析するミクロ経済学とは対照的に、マクロ経済学では、GDP(国内総生産)、インフレ率、失業率、金利など、国全体の経済指標を用いて分析を行います。具体的には、景気変動、経済成長、物価安定、雇用創出といったテーマに取り組みます。政府や中央銀行は、マクロ経済の分析結果を基に、金融政策や財政政策を策定し、経済の安定と成長を目指します。例えば、景気後退期には、金利の引き下げや財政支出の拡大などの対策が検討されます。また、マクロ経済の知識は、企業が市場動向を把握し、経営戦略を立てる上でも重要です。さらに、個人が資産運用やキャリアプランを考える際にも役立ちます。