国際投資ポジション
国際投資ポジション(こくさいとうしぽじしょん)とは、ある一定時点において、一国とそれ以外の国との間の金融資産・負債の残高を示すものです。一般的には「IIF(International Investment Position)」という略称で知られています。このIIFは、一国の対外的な純資産(対外資産から対外負債を差し引いたもの)の増減要因を分析する際に用いられ、国際収支統計の国際投資ポジション統計において公表されます。具体的には、一国が海外に保有する資産(対外資産)と、海外からその国が受け入れている負債(対外負債)の、ある時点における残高を示しています。対外資産には、海外の株式・債券への投資、海外子会社の事業活動による収益などが含まれます。対外負債には、外国からの株式・債券への投資、海外からの借入金などが含まれます。IIFの変動は、為替レート、金利、株式市場の動向に影響を与えるため、経済分析において重要な指標とされています。例えば、対外純資産が拡大している場合、その国は海外への投資余力が大きいと判断され、通貨高要因となる可能性があります。逆に、海外からの投資が流出する局面では、通貨安や株価下落のリスクが高まります。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典