ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

債務

経営・財務
2026-03-02 時点の情報です

債務(さいむ)とは、法律上の義務として、特定の相手に対して一定の行為(金銭の支払い、物品の引き渡し、役務の提供など)を行わなければならない状態を指します。経済活動において、企業や個人が資金を借り入れた場合、その返済義務は債務となります。また、商品やサービスを購入した際に、代金を後払いにする場合も債務が発生します。債務は貸借対照表において負債として計上され、企業の財務状況を判断する上で重要な指標となります。債務不履行(デフォルト)は、信用低下や法的措置につながる可能性があります。適切に管理することで、事業拡大や個人の生活の質の向上に役立てることができます。

📚 関連する用語

変動費

変動費(へんどうひ)とは、生産量や販売量、または個人の行動量に比例して増減する費用のことです。会計・経営分野においては、売上の増減に直接連動する原材料費、仕入原価、外注費、販売手数料、発送運賃などが代表例として挙げられます。これに対し、売上の多寡に関わらず一定期間で必ず発生する家賃や人件費などは「固定費」と呼ばれます。個人の家計管理においては、食費、交際費、娯楽費、日用品費などが変動費に分類されます。ビジネスの収益性を分析する際には、売上高から変動費を差し引いた「限界利益」を算出することが一般的であり、損益分岐点(利益がゼロになる売上高)を把握するためには、費用を固定費と変動費に分ける「固変分解」という作業が不可欠です。変動費をいかに効率化し、変動費率を抑えるかは、企業の競争力や個人の貯蓄率を左右する重要な指標となります。

株価純資産倍率 (PBR)

株価純資産倍率(かぶかしゅんしさんばいりつ)とは、企業の株価が「1株あたりの純資産」の何倍の水準で取引されているかを表す指標です。英語表記のPrice Book-value Ratioの頭文字をとって「PBR」と略されます。主に企業の解散価値と市場の評価を比較する際に用いられます。理論上、PBRが1倍であれば「現在の株価」と「会社を解散した時に株主に分配される資産額」が等しいことを意味します。そのため、PBRが1倍を下回る状態は、事業を継続するよりも解散した方が価値が高いと市場から評価されていることを示し、資本効率の低さが課題とされる要因になります。投資家にとっては「割安性」を判断する材料になりますが、近年は日本取引所グループがPBR1倍割れ企業への改善要請を行ったことで、経営陣が資本コストを意識した経営を行っているかを測る重要な経営指標としての側面も強まっています。

持株会社

持株会社(もちかぶがいしゃ)とは、他の会社の株式を所有することによって、その会社の事業活動を支配・管理することを主目的とする会社のことです。英語では「ホールディング・カンパニー」といい、一般的には「ホールディングス」や略して「HD」とも呼ばれます。持株会社には、自らは事業を行わず子会社の管理のみを行う「純粋持株会社」と、自らも特定の事業を行いながら他社を支配する「事業持株会社」の2種類が存在します。持株会社体制を採用することで、グループ全体の経営戦略の策定と各事業の実行を分離させることができ、経営判断の迅速化や、特定の事業で発生したリスクがグループ全体に波及するのを防ぐ効果があります。日本では1997年の独占禁止法改正により、それまで禁止されていた純粋持株会社の設立が解禁され、現在では多くの大企業がこの形態を採用してグループ経営の効率化を図っています。

損益分岐点

損益分岐点(そんえきぶんきてん)とは、企業の事業活動において売上高と費用の総額が等しくなり、損益がちょうどゼロになる売上規模や販売数量のことです。英語では「Break-even Point」と呼ばれ、BEPと略されます。この分岐点を超えれば利益(黒字)が発生し、下回れば損失(赤字)となります。算出にあたっては、費用を売上の増減に関わらず発生する「固定費」と、売上に比例して増減する「変動費」に分解して計算します。経営分析においては、事業の採算性や安全性を評価するための基本的な指標であり、目標利益を達成するために必要な売上高を逆算したり、コスト削減の目標を設定したりする際に広く活用されます。