📚 関連する用語
オーバーローン
オーバーローンとは、不動産などの担保価値よりも、住宅ローンの借入残高の方が上回っている状態を指します。主に「住宅の資産価値<ローンの残り」という構図で使われ、英語の「Over-loan」に由来します。この状態は、地価の下落や建物の経年劣化に加え、頭金なしのフルローンや、手数料などの諸費用まで含めた借入を行った際に発生しやすくなります。借主にとっては、家を売却しても全額返済できないため住み替えが制限されたり、返済困難時に自己破産リスクが高まるなど、生活設計における重大な懸念材料となります。また、金融業界の歴史的・専門的な文脈では、銀行などの金融機関が預金額を上回る貸出を中央銀行(日本銀行)からの借入に依存して行う不健全な資金状況を指すこともありました。しかし、現代のビジネスや個人の資産形成の文脈では、主に負債が資産価値を超過した状態を指すのが一般的です。
積立利率
積立利率(つみたてりりつ)とは、主に積立型の保険商品において、契約者が支払った保険料から、保険金支払いのための財源や保険会社の運営に必要な諸経費などを差し引いた「積立金」に対して適用される利息の割合のことです。銀行預金の利息と混同されやすいですが、支払った保険料の総額(額面)に対して直接かかるわけではない点に注意が必要です。一般的に、市場金利の動向に合わせて定期的に見直される「積立利率変動型」と、契約時に一定の利率が固定される「積立利率固定型」があります。資産形成としての保険を検討する際は、この利率だけでなく、手数料にあたる諸経費や解約返戻金の推移などを総合的に判断し、実質的な利回りを把握することが重要とされています。
イールドカーブ
イールドカーブ(いーるどかーぶ)とは、債券の残存期間(満期までの期間)と利回りの関係を表したグラフのことです。日本語では「利回り曲線」とも呼ばれます。横軸に期間、縦軸に利回りをとり、通常は期間が長いほど利回りが高くなる右肩上がりの曲線(順イールド)を描きます。反対に、短期金利が長期金利を上回る状態を「逆イールド」と呼び、これは景気後退の前兆とされています。投資家の将来予測や中央銀行の金融政策を分析する上で極めて重要な指標です。
アジア開発銀行
アジア開発銀行(あじあかいはつぎんこう)とは、アジア・太平洋地域の経済成長と経済協力を促進し、開発途上国の貧困削減を目的として1966年に設立された国際金融機関です。本部はフィリピンのマニラにあり、略称は「ADB(Asian Development Bank)」です。 加盟国・地域による出資を元手に、政府や民間企業への融資、技術支援、政策助言などを行っています。世界銀行が全世界を対象とするのに対し、ADBはアジア地域に特化している点が特徴です。日本は設立当初から米国と並ぶ最大の出資国であり、歴代の総裁を日本人が務めるなど、運営において日本が強いリーダーシップを発揮しています。 支援分野は伝統的な交通・電力・水などのインフラ整備が中心でしたが、近年では教育、保健医療、気候変動対策、ジェンダー平等など、ソフト面や環境面での課題解決にも重点をシフトしています。日本企業にとっては、ADBが融資を行う開発プロジェクトへの参画が、インフラ輸出や海外ビジネス展開の重要な機会となっています。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典