ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

キャッシュレス決済

金融
2026-03-02 時点の情報です

キャッシュレス決済(きゃっしゅれすけっさい)とは、紙幣や硬貨といった物理的な現金を使用せずに、電子的な手段で代金の支払いを行う決済方法の総称です。代表的な手段には、クレジットカード、デビットカード、交通系ICカードなどの電子マネー、スマートフォンを用いたQRコード決済やバーコード決済があります。支払いのタイミングにより、事前にチャージを行う「プリペイド(前払い)」、銀行口座から即時に引き落とされる「リアルタイムペイ(即時払い)」、後日まとめて支払う「ポストペイ(後払い)」の3つの形式に大別されます。利用者にとっては会計の利便性向上やポイント還元、紛失リスクの低減といったメリットがあり、事業者側にとってはレジ業務の効率化、売上データの管理、インバウンド需要への対応といった利点があります。社会全体では、現金の輸送・管理コストの削減や、決済データの活用による新たなビジネスの創出が期待されています。

📚 関連する用語

金融機関

金融機関(きんゆうきかん)とは、資金の貸し借りや仲介、決済などの金融取引を行う組織の総称です。主に、預金を受け入れて貸付を行う「銀行」、株式や債券の売買を仲介する「証券会社」、リスクに対して保険料を集めて保障を提供する「保険会社」などが含まれます。 狭義には預金を取り扱う銀行や信用金庫などを指すこともありますが、広義にはノンバンク(貸金業者)や公的金融機関も含みます。経済活動において、資金余剰部門(家計など)から資金不足部門(企業など)へ資金を融通する「金融仲介機能」を担っており、経済の血液であるお金を循環させる重要な社会的インフラとしての役割を果たしています。

日本銀行政策委員会審議委員

日本銀行政策委員会審議委員(にっぽんぎんこうせいさくいいんかいしんぎいいん)とは、日本銀行の最高意思決定機関である「政策委員会」を構成するメンバーのうち、総裁および2名の副総裁を除く6名の民間有識者のことです。一般的には「日銀審議委員」と略されます。日本銀行法に基づき、衆参両議院の同意を得て内閣によって任命され、任期は5年です。主な任務は、年8回開催される「金融政策決定会合」に出席し、政策金利の操作や資産買い入れ方針などの重要な事項について議論・採決を行うことです。審議委員は、経済学の専門家や金融実務家、事業会社の経営者など、多様なバックグラウンドを持つ有識者から選出されます。総裁・副総裁を含めた合計9名のメンバーはそれぞれ対等に1票の議決権を持っており、その多数決によって日本の金融政策が決定されるため、各委員が景気に対してどのような見解(強気なタカ派、あるいは慎重なハト派など)を持っているかは、金融市場や為替相場に極めて大きな影響を与えます。

日銀審議委員

日銀審議委員とは、日本銀行法に基づいて、日本銀行の金融政策決定会合において、金融政策の基本方針の決定に参画する委員のことです。金融政策決定会合は、日本銀行の政策委員(総裁、副総裁、審議委員)で構成され、金融政策の基本方針、公定歩合の改定、日本銀行法に定められたその他の重要事項などを決定します。審議委員は、経済、金融、法律、経営などの分野における高度な専門知識と経験を持つ人物の中から、内閣の議と国会の同意を経て、総理大臣によって任命されます。任期は4年で、再任されることもあります。彼らの発言や採択する政策は、国内および国際経済に大きな影響を与えるため、その動向は常に注目されています。

キャッシュ・アンド・キャリー取引

キャッシュ・アンド・キャリー取引とは、同一の資産について、現物市場と先物市場における価格の歪みを利用して、無リスクで利益を得ようとする取引手法です。具体的には、割安な現物を購入すると同時に、割高な先物を売却することで、将来の特定の時点で反対売買を行い、その差額を利益として確定させます。この取引は、裁定取引(アービトラージ)の一種であり、理論上はリスクがないとされますが、実際には取引コスト(手数料、税金など)や、予期せぬ価格変動リスクが伴います。キャッシュ・アンド・キャリー取引は、主に機関投資家やヘッジファンドなどのプロの投資家によって利用され、市場の効率性を高める役割も果たしています。この取引における利益は、現物価格と先物価格の差、つまりベーシスと呼ばれるものによって決定されます。ベーシスは、金利、保管コスト、保険料などの要因によって変動します。そのため、キャッシュ・アンド・キャリー取引を行う際には、これらのコストを十分に考慮する必要があります。