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財政政策
財政政策とは、政府が税金や国債などを通じて収入を得て、その資金を公共事業や社会保障、教育といった分野に支出することで、経済全体の安定や成長を目指す政策のことです。具体的には、景気が停滞している際に公共事業を拡大したり、減税を実施したりすることで、需要を喚起し、経済活動を活性化させる効果が期待されます。一方で、財政政策は国の財政状況に大きな影響を与えるため、長期的な視点での持続可能性も考慮する必要があります。大規模な財政出動は、国の借金が増加するリスクを伴うため、効果と副作用を慎重に評価しながら実施される必要があります。財政政策は、金融政策と並んで、政府が経済をコントロールするための重要な手段の一つです。
SDGs
持続可能な開発目標(じぞくかのうなかいはつもくひょう)とは、2015年9月の国連サミットで加盟全193カ国が採択した、2030年までに達成すべき国際目標のことです。英語の「Sustainable Development Goals」の略称である「SDGs(エスディージーズ)」として広く普及しています。「誰一人取り残さない(leave no one behind)」という理念のもと、貧困や飢餓の根絶、気候変動対策、ジェンダー平等、質の高い教育の普及など、17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。以前の「MDGs(ミレニアム開発目標)」が主に途上国の支援を目的としていたのに対し、SDGsは先進国自身が取り組むべき課題も含んでいる点が大きな特徴です。現代のビジネスにおいても、企業の持続可能性を評価するESG投資の普及に伴い、SDGsを経営戦略の中核に据える企業が急増しています。社会貢献と経済成長を両立させるための、世界共通の言語としての役割を果たしています。
スタグフレーション
スタグフレーションとは、景気の停滞(Stagnation)と物価の上昇(Inflation)が同時に進行する経済状況を指します。通常、景気後退局面では需要が減退するため物価は下落(デフレ)する傾向にありますが、原油価格の高騰や供給網の混乱といった外部要因(コストプッシュ要因)によって、不況下であっても物価が上昇し続ける場合があります。この状態に陥ると、企業の業績が悪化して賃金が伸び悩む一方で、家計の購買力が低下し、国民生活に大きな打撃を与えます。また、中央銀行にとっても、景気刺激のための利下げが物価高を加速させ、物価抑制のための利上げが景気をさらに冷え込ませるというジレンマが生じるため、政策的な対応が極めて困難な経済事象とされています。
民主制国家
民主制国家(みんしゅせいこっか)とは、国家の主権が国民にあり、国民の意思に基づき政治が行われる国家体制のこと。一般的に、自由で公正な選挙、基本的人権の尊重、法の支配などが担保されている。 経済・ビジネスの文脈においては、権力の集中が抑制されているため、政策の予見可能性が高く、契約の履行や財産権の保護が期待できる「カントリーリスクの低い市場」として評価される傾向にある。一方で、合意形成にプロセスが必要なため、独裁体制に比べて政策実行のスピードが遅くなる側面もある。 近年では米中対立などの地政学リスクの高まりを受け、企業がサプライチェーンを構築する際や投資先を選定する際に、相手国が民主的な価値観を共有しているかどうかが重要な判断材料となっている。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典