期待収益率
期待収益率(きたいしゅうえきりつ)とは、ある資産を運用した際に、将来得られることが期待できる収益の平均値のこと。投資家が投資を行うかどうかを判断する際の極めて重要な指標であり、期待リターンとも呼ばれます。算出にあたっては、将来起こりうる複数のシナリオ(好況、不況など)の収益率に、それぞれの発生確率を掛けて合計する「加重平均」の考え方が用いられます。この指標は、現代ポートフォリオ理論や個別銘柄の理論価格を導き出すCAPM(資本資産価格モデル)の根幹をなす概念です。一般的に、期待収益率が高い資産ほどリスク(価格変動の不確実性)も大きくなるという「ハイリスク・ハイリターン」の関係が成立します。企業の財務戦略においても、株主が求める最低限の収益率(自己資本コスト)を把握するために用いられ、投資家と企業の橋渡しをする重要な数値となっています。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典