ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

イーサリウム

投資
2026-03-01 時点の情報です

イーサリウム(Ethereum)とは、ヴィタリック・ブテリン氏らによって開発された、ブロックチェーン技術を基盤とした分散型アプリケーション(DApps)プラットフォームおよびそのネイティブ通貨(ETH)のことです。ビットコインが主に「価値の移転」に焦点を当てているのに対し、イーサリウムは「スマートコントラクト」と呼ばれる、プログラム可能な契約機能をブロックチェーン上で実行できる点が最大の特徴です。これにより、金融サービス(DeFi)、ゲーム、NFT(非代替性トークン)サプライチェーン管理など、多岐にわたる分野での応用が可能です。イーサリウムのネットワーク上で動作するアプリケーションは、中央集権的な管理者を必要とせず、改ざんが困難なブロックチェーン上に記録されるため、高い透明性とセキュリティが期待されています。ETHは、ネットワークの利用手数料(ガス代)の支払いや、プラットフォーム内での価値交換手段として利用されます。近年、イーサリアムはPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)への移行(The Merge)を完了し、エネルギー効率の改善やスケーラビリティの向上を目指しています。

📚 関連する用語

損出し

損出し(そんだし)とは、保有している株式や投資信託などの金融商品に含み損が生じている際、あえて売却して損失を確定させることで、同一年内に確定させた他の利益と相殺し、納税額を軽減させる投資手法のことです。この手法は「損益通算」という税制度の仕組みを利用した節税対策の一環として広く知られています。通常、投資で得た利益には所得税や住民税が課されますが、損出しによって利益額(課税対象額)を圧縮することで、すでに源泉徴収された税金の還付を受けたり、翌年の納税額を抑えたりすることが可能です。特に12月の年末取引最終日に向けて、個人投資家が翌年への税負担を軽減する目的で一斉に行うことが多く、市場全体の需給や株価形成にも影響を与える要因となります。売却した直後に買い戻すことで、ポートフォリオの構成を維持したまま節税効果を享受する戦略も一般的ですが、NISA口座等の非課税口座では適用できない点や、売買手数料が発生する点には注意が必要です。

終値

終値(おわりね)とは、証券取引所などの市場において、一日の取引時間の最後に成立した売買価格のことです。マーケットにおけるその日の最終的な評価を反映しており、投資家が価格の変動を分析したり、翌日の相場展開を予測したりする際に最も重視される代表的な指標です。対義語は、取引開始時に最初に成立した価格である「始値(はじめね)」です。また、一日のうちの最高値である「高値」、最安値である「安値」と合わせ、四本値(よんほんね)と呼ばれます。経済ニュースや新聞の株式欄で「日経平均株価は〇〇円」と報じられる際は、通常この終値を指しています。投資信託の基準価額の算出や、企業の時価総額の計算にも用いられる、ビジネスと投資の双方において不可欠な基礎データです。

損切り(ロスカット)

損切り(そんぎり)とは、保有している株式や外貨などの資産の価格が下落し、損失が生じている状態で売却を行い、損失を確定させることを指します。ロスカットとも呼ばれます。本来はさらなる損失の拡大を防ぎ、手元に残った資金を次の投資機会に充てるためのリスク管理手法です。投資の世界では「損失は最小限に、利益は最大限に(損小利大)」が基本原則とされており、損切りはその中核をなす技術です。心理学的には、人間は損失を確定させることを忌避する傾向がありますが、これを克服してルールに基づいた売却を行うことが、長期的な資産形成において極めて重要とされています。また、この概念は金融投資に留まらず、ビジネスにおける不採算事業からの撤退判断や、日常生活におけるサンクコスト(埋没費用)の回避など、限られた資源をより効率的な対象へ再配分するための意思決定プロセスとしても広く応用されています。

裁定取引(アービトラージ)

裁定取引(さいていとりひき)とは、同一の価値を持つ商品や資産に一時的な価格差が生じた際、割安な方を買い、同時に割高な方を売ることで、金利差や価格差からリスクを最小限に抑えつつ利益(サヤ)を得る取引手法のことです。英語で「アービトラージ」と呼ばれ、略して「裁定」とも称されます。株式、債券、為替、先物などの金融市場で広く行われており、理論上の価格と実際の市場価格の乖離(歪み)を利用します。裁定取引が活発に行われることで、結果として市場全体の価格差が縮小し、適正な価格形成が促されるという市場の効率性を高める機能も有しています。近年では、アルゴリズムを用いた高速なコンピュータ取引によって、コンマ数秒単位の僅かな歪みを捉える手法が一般的となっています。