ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

信用取引

投資
2026-03-02 時点の情報です

信用取引(しんようとりひき)とは、投資家が証券会社に一定の委託保証金(現金や株式など)を担保として預け入れることで、その担保評価額の約3.3倍までの金額で株式などの売買を行う取引手法のことです。手持ち資金以上の取引が可能になる「レバレッジ効果」により資金効率を高められるのが特徴です。また、通常の現物取引とは異なり、証券会社から株式を借りて市場で売却し、値下がりしたところで買い戻して利益を得る「信用売り(空売り)」が可能です。これにより、相場の下落局面でも収益機会を得ることができます。取引には返済期限(制度信用取引では原則6ヶ月)があり、金利や貸株料、逆日歩などのコストが発生します。相場変動により担保維持率が低下した場合は、追加の保証金(追証/おいしょう)を差し入れる必要があるなど、現物取引に比べて高いリスク管理能力が求められます。

📚 関連する用語

ナンピン(難平)

ナンピン(なんぴん)とは、保有している株式などの価格が下落した際に、さらに買い増しを行うことで、1株あたりの平均取得単価を下げる投資手法のことです。漢字では「難平」と書き、「難(損)」を「平(平均)」にすることを意味します。平均取得価格を下げることで、株価がわずかに回復しただけでも損益分岐点に到達しやすくなるメリットがあります。しかし、予想に反してさらに価格が下落し続けた場合、保有数量が増えている分、損失額が急激に膨らむハイリスクな側面も持ち合わせています。古くから「難平はスカンピン(一文無し)」という格言があるように、安易な買い増しは避け、事前の損切りルールの設定や資金管理が不可欠な、心理的コントロールが求められる手法と言えます。

利回り

投資元本に対する収益(利息、配当、売却損益)の割合のこと。通常は1年間の年利回りを指し、投資の効率性を測定する指標として用いられる。表面上の利子だけでなく、売却時の差益を含めて算出される点が利率(クーポン)とは異なる。

コア・サテライト戦略

コア・サテライト戦略とは、保有する資産を「コア(中核)」と「サテライト(衛星)」の2つのグループに分けて運用する手法のことです。資産の大部分(概ね70〜90%程度)をコアとして、長期・積立・分散による安定的な運用に充て、残りの少部分(10〜30%程度)をサテライトとして、高いリターンが期待できる積極的な投資に充てます。コア部分では市場平均に連動するインデックスファンドや債券などが選ばれ、サテライト部分では個別銘柄の株式、新興国市場への投資、アクティブファンドなどが活用されます。この戦略の最大のメリットは、資産全体の大きな損失リスクを抑えつつ、市場平均を上回る利益の獲得を目指せる点にあります。個人投資家においては、NISA(少額投資非課税制度)を活用してつみたて投資枠をコアに、成長投資枠の一部をサテライトにするなど、ポートフォリオのバランスを最適化する際の基本的なフレームワークとして広く活用されています。

機関投資家

機関投資家(きかんとうしか)とは、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、年金基金、投資信託会社、政府系金融機関など、顧客から拠出された巨額の資金をまとめて株式や債券などで運用・管理する法人や団体の総称です。自己資金で運用を行う「個人投資家」と対比される概念であり、英語では「Institutional Investor」と呼ばれます。扱う資金規模が極めて大きいため、市場の価格形成や流動性に多大な影響を与える「マーケットの主要プレイヤー」です。近年では、株主としての立場から投資先企業の経営に対して積極的に提言や対話(エンゲージメント)を行うことが求められており、コーポレートガバナンス(企業統治)の向上においても重要な役割を果たしています。