ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

安全資産

投資
2026-03-01 時点の情報です

安全資産(あんぜんしさん)とは、経済の不確実性が高まった際に、価値が下がりにくいとされる資産のことです。一般的に、金、銀、米国債などがこれに該当します。有事の際に資金を避難させる先として選ばれることが多いです。経済が不安定な状況下では、株式や不動産などのリスク資産の価格が大きく下落する可能性がありますが、安全資産は相対的に価値が安定している、あるいは上昇すると期待されています。例えば、国家の信用力に基づいた国債(特に先進国国債)や、インフレ(物価上昇)に強いとされる金は、伝統的な安全資産と見なされています。これらの資産は、投資家がリスク回避のために選ぶ傾向が強く、経済の先行きが不透明な時期には需要が高まります。投資戦略においては、ポートフォリオのリスクを軽減する目的で組み入れられることがあります。

📚 関連する用語

不動産投資信託

REIT(リート)とは、Real Estate Investment Trustの略称で、日本語では「不動産投資信託」と呼ばれます。投資家から集められた資金をもとに、オフィスビル、商業施設、マンション、物流施設、ホテルなどの不動産に投資・運用を行い、そこから得られる賃料収入や売買益などを投資家に分配する金融商品です。REITは上場されているものが多く、株式と同様に証券取引所で売買できるため、「不動産版の株式」とも言われます。少額から大規模な不動産に投資できるのが特徴で、分散投資やインカムゲイン(分配金)獲得を目的とした投資手法として利用されます。不動産市況、金利動向、テナントの稼働状況などによって収益が変動するリスクがあります。

ESG

ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字を取った略語で、企業が事業活動を行う上で、これらの3つの観点からの持続可能性や社会的責任を重視する考え方、またはその評価指標のことを指します。投資の文脈では、ESGの要素を考慮した投資をESG投資と呼び、企業の長期的な価値創造やリスク管理能力を評価する上で重要な要素となっています。具体的には、環境面では気候変動対策や資源の有効活用、社会面では人権尊重や労働環境の改善、ダイバーシティの推進、ガバナンス面ではコンプライアンスの徹底や取締役会の監督機能の強化などが評価項目となります。ESGへの取り組みが積極的な企業は、将来的なリスクを低減し、持続的な成長が期待できるとされ、投資家からの関心が高まっています。

分散投資

分散投資とは、投資対象を複数に分散することで、特定資産の価格変動リスクを抑制する投資手法です。単一の資産に集中投資した場合、その資産の価格が下落すると大きな損失を被る可能性がありますが、分散投資を行うことで、一つの資産の価格変動がポートフォリオ全体に与える影響を小さくすることができます。分散投資は、株式、債券、不動産など、異なる資産クラスに投資する方法や、同一資産クラス内でも、業種や地域を分散する方法があります。ポートフォリオ全体の安定性を高めるために有効な手段です。

裁定取引(アービトラージ)

裁定取引(さいていとりひき)とは、同一の価値を持つ商品や資産に一時的な価格差が生じた際、割安な方を買い、同時に割高な方を売ることで、金利差や価格差からリスクを最小限に抑えつつ利益(サヤ)を得る取引手法のことです。英語で「アービトラージ」と呼ばれ、略して「裁定」とも称されます。株式、債券、為替、先物などの金融市場で広く行われており、理論上の価格と実際の市場価格の乖離(歪み)を利用します。裁定取引が活発に行われることで、結果として市場全体の価格差が縮小し、適正な価格形成が促されるという市場の効率性を高める機能も有しています。近年では、アルゴリズムを用いた高速なコンピュータ取引によって、コンマ数秒単位の僅かな歪みを捉える手法が一般的となっています。