ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

オリジネーター

金融
2026-03-02 時点の情報です

オリジネーター(おりじねーたー)とは、資産の流動化や証券化のスキームにおいて、証券化の対象となる資産(原資産)を元々保有していた企業や金融機関のこと。「原資産保有者」とも呼ばれる。 具体的には、銀行が保有する住宅ローン債権や、事業会社が持つ売掛金、不動産会社が保有する商業ビルなどを、SPV(特別目的事業体)や信託銀行などに譲渡する役割を担う主体を指す。 オリジネーターにとっての主な目的は、保有資産を証券化市場に売却することで早期に資金回収(資金調達)を行うことにある。また、資産をバランスシートから切り離す「オフバランス化」によって、ROA(総資産利益率)などの財務指標を改善したり、資産価格変動リスクを移転したりするメリットも享受できる。 なお、近年ではWeb3等のデジタルデータ分野において、真正性のあるデータの発信者を指す言葉として使われることもあるが、伝統的な金融用語としては資産証券化における原資産の持ち主を指すのが一般的である。

📚 関連する用語

Olive

三井住友フィナンシャルグループが提供するモバイル総合金融サービス。銀行口座、クレジットカード、デビットカード、ポイント払い、証券口座等の機能を単一のアプリで統合管理できる。専用のマルチナンバーレスカードを用い、アプリ操作で支払いモードを切り替える「フレキシブルペイ」が最大の特徴。Vポイント経済圏の拡大を目的としており、取引条件に応じてポイント還元率が上昇する優遇プログラム等を提供する。

休眠口座

休眠預金(きゅうみんよきん)とは、銀行などの金融機関に預けられたまま、10年以上入出金などの取引(異動)がない状態の預金のことです。一般には「休眠口座」とも呼ばれます。2018年1月に施行された「休眠預金等活用法」に基づき、これらの資金は預金保険機構を経由して、子どもや若者の支援、生活困難者の支援、地域活性化といった民間の公益活動に活用される仕組みとなりました。対象となるのは普通預金、定期預金、当座預金などであり、外貨預金や財形貯蓄などは対象外です。残高が1万円以上ある場合には、金融機関から登録済みの住所へ郵送などで通知が送られますが、住所変更を失念していると通知が届かずに休眠預金化するケースが多く見られます。万が一、休眠預金となった場合でも、預金者本人が通帳や印鑑、本人確認書類を持って金融機関の窓口で手続きを行えば、元本に利息を加えていつでも引き出すことが可能です。資産管理の効率化や紛失リスク低減のため、不要な口座は解約して整理することが推奨されます。

ベーシス

ベーシス(べーしす)とは、金融・商品先物市場において、現物価格と先物価格の乖離(差)を指す用語です。理論上、先物価格は現物価格に「保有コスト(金利、倉庫保管料、保険料など)」を加算した価格となるため、両者には価格差が生じます。通常、決済期日が遠い先物ほど価格が高くなる「順鞘(コンタンゴ)」の状態が正常ですが、現物の需給が逼迫した場合などは現物価格が先物価格を上回る「逆鞘(バックワーデーション)」が発生することがあります。この乖離幅の変動は「ベーシス・リスク」と呼ばれ、ヘッジ取引の効果に影響を与えます。なお、金利の単位である「ベーシスポイント(bp)」とは異なる概念ですが、現場では略してベーシスと呼ぶこともあるため文脈による判断が必要です。

マイクロクレジット

マイクロクレジットとは、貧困層を対象とした無担保の少額融資制度のことです。従来の銀行が担保や信用力の不足を理由に融資を断るような人々に対し、自立のための事業資金を貸し出します。1970年代にバングラデシュのムハマド・ユヌス氏が設立したグラミン銀行の取り組みにより世界的に知られるようになりました。主な目的は、一時的な援助(寄付)ではなく、借り手が自らの力で収入を得て貧困から脱却する「自立支援」にあります。借り手は数人ずつのグループを作り、互いに励まし合いながら返済を進める仕組みが一般的です。近年では、スマートフォンを利用したデジタル金融技術(Fintech)との融合が進み、途上国だけでなく先進国の格差格差是正手段としても期待されています。SDGs(持続可能な開発目標)の「貧困をなくそう」という目標達成にも大きく寄与する金融手法として重要視されています。