📚 関連する用語
出口戦略
出口戦略(でぐちせんりゃく)とは、投資した資本をどのような方法で回収し、利益を確定させるかという具体的な計画のことです。英語では「エグジット・ストラテジー(Exit Strategy)」、あるいは単に「エグジット」とも呼ばれます。主にベンチャーキャピタルが投資先企業の株式を上場(IPO)させたり、M&Aによって他社へ売却したりする場面で使われるほか、中央銀行が景気刺激策として実施した金融緩和政策を、経済への副作用を抑えながら正常化させるプロセスを指す際にも用いられます。経営や投資においては、入り口(投資実行)以上に、損失を抑え利益を最大化するための出口の設計が極めて重要視されます。
為替ヘッジ
為替ヘッジ(かわせへっじ)とは、外貨建て資産に投資する際、外国為替相場の変動によって生じる資産価値の変化(為替変動リスク)を回避、または軽減するために行われる取引手法のことです。具体的には、将来交換する外貨のレートをあらかじめ予約する「為替先物予約」などの仕組みを利用します。これにより、円高が進行しても円建てでの資産価値が減少するのを防ぐことができますが、同時に円安時の為替差益も得られなくなります。また、通貨間の金利差に基づく「ヘッジコスト」が発生し、特に低金利の円で高金利通貨をヘッジする場合は運用リターンを押し下げる要因となります。投資信託の選択や企業の輸出入におけるリスク管理において、非常に重要な役割を果たす仕組みです。
最高値
最高値(さいこうね)とは、ある特定の期間、あるいは市場の歴史全体において、最も高く取引された価格のことです。対義語は「最安値」です。特に、その商品や株式の取引が始まって以来の過去最高水準を更新した場合には「史上最高値(しじょうさいこうね)」と呼び、英語では「All-Time High (ATH)」と表現されます。 株式市場において最高値が意識される背景には、投資家の心理的な「節目」としての役割があります。過去の最高値付近では「利益を確定させたい」という売りが出やすくなりますが、その壁を突き抜けて更新し続ける状態は、市場参加者が将来に対して極めて強気であることを示唆しています。 ビジネスシーンや経済ニュースにおいては、日経平均株価や米国のNYダウなどの主要指数が最高値を更新した際、景気の先行きに対する明るい材料として大きく報じられます。これは、投資家のみならず、企業の心理を前向きにさせ、設備投資の拡大や雇用の改善といった実体経済への波及効果が期待されるためです。
元本保証
元本保証(がんぽんほしょう)とは、金融商品の購入や預金において、預け入れた当初の金額(元本)が減らないことを発行者や金融機関が約束することを指す。主に銀行の普通預金や定期預金などがこれに該当し、日本国内では預金保険制度(ペイオフ)によって、万が一金融機関が破綻した場合でも、1預金者につき1金融機関ごとに合算して元本1,000万円までとその利息が保護される。対義語として、運用成果によって元本を下回る可能性を「元本割れ」と呼ぶ。株式や投資信託、外貨預金などは原則として元本保証がないため、投資家はリスクを考慮した上で資産運用を行う必要がある。なお、金融商品取引法等により、適切な裏付けなしに「元本保証」を謳って勧誘することは厳しく制限されている。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典