ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

倒産隔離

金融
2026-03-02 時点の情報です

倒産隔離(とうさんかくり)とは、資産の流動化や証券化などのストラクチャード・ファイナンスにおいて、原資産保有者(オリジネーター)が倒産した場合であっても、その影響が証券化等の対象となる資産や特別目的会社(SPC)に及ばないようにする仕組みのことです。英語では「Bankruptcy Remoteness」と呼ばれます。 具体的には、資産を保有する企業から独立したSPCを設立し、そこに資産を譲渡(真正売買)することで、法的に主体を切り離します。これにより、オリジネーターが破綻したとしても、その資産は破産財団(債権者への配当原資となる財産)に組み込まれず、投資家の権利が保全されます。逆に、SPC自体が倒産するリスクを極小化する措置も含まれ、投資家が原資産のリスクのみに基づいて投資判断を行えるようにするために不可欠な概念です。

📚 関連する用語

東京証券取引所

東京証券取引所(とうきょうしょうけんとりひきじょ、英: Tokyo Stock Exchange、略称: 東証)は、日本最大の証券取引所であり、株式会社日本取引所グループ(JPX)傘下の株式会社東京証券取引所が運営しています。企業の株式や投資信託などが売買される市場を提供し、企業の資金調達と投資家の資産形成を支援する重要な役割を担っています。株価指数として、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などが広く利用されており、日本の経済動向を把握するための指標として注目されています。上場企業数は〇〇社(2024年〇月現在)を超え、国内外の投資家が取引に参加しています。

当座預金

当座預金(とうざよきん)とは、企業や個人事業主がビジネス上の決済を行うことを主な目的として利用する、無利息の預金口座のことです。最大の特徴は、小切手や手形の発行によって代金の支払いができる点にあります。一般の普通預金と異なり、預金保険制度によって、金融機関が破綻した場合でも預金額にかかわらず全額が保護される「決済用預金」の一種です。利息がつかないというデメリットはありますが、多額の資金を動かす企業にとっては、決済の利便性と資金の安全性が極めて高いというメリットがあります。開設にあたっては銀行の審査が必要であり、その企業の信用力が問われる口座でもあります。以前は企業利用が中心でしたが、ペイオフ対策として個人が「決済用預金」として利用する場合もあります。

国際金融協会

国際金融協会(こくさいきんゆうきょうかい)とは、世界中の金融機関が会員となっている国際的な業界団体です。1983年に、国際的な債務問題への対応策を協議するために設立されました。主な活動内容は、新興市場国に関する経済・金融データの収集と分析、金融市場の安定化に向けた提言、規制改革に関する意見表明などです。IIFが発表するレポートや提言は、世界経済や金融市場の動向を把握する上で重要な情報源として活用されています。

キャッシュ・アンド・キャリー取引

キャッシュ・アンド・キャリー取引とは、同一の資産について、現物市場と先物市場における価格の歪みを利用して、無リスクで利益を得ようとする取引手法です。具体的には、割安な現物を購入すると同時に、割高な先物を売却することで、将来の特定の時点で反対売買を行い、その差額を利益として確定させます。この取引は、裁定取引(アービトラージ)の一種であり、理論上はリスクがないとされますが、実際には取引コスト(手数料、税金など)や、予期せぬ価格変動リスクが伴います。キャッシュ・アンド・キャリー取引は、主に機関投資家やヘッジファンドなどのプロの投資家によって利用され、市場の効率性を高める役割も果たしています。この取引における利益は、現物価格と先物価格の差、つまりベーシスと呼ばれるものによって決定されます。ベーシスは、金利、保管コスト、保険料などの要因によって変動します。そのため、キャッシュ・アンド・キャリー取引を行う際には、これらのコストを十分に考慮する必要があります。