ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

手取り

税金・制度
2026-03-02 時点の情報です

手取り(てどり)とは、勤務先から支払われる総支給額(額面給与)から、所得税や住民税などの税金、および健康保険、厚生年金、雇用保険などの社会保険料を差し引いた、労働者が実際に受け取ることができる金額を指します。給与明細上では「差引支給額」と記載されることが多く、経済学的には「可処分所得」とも呼ばれます。一般的に手取り額は額面給与の約75%から85%程度が目安となりますが、扶養家族の有無や前年の所得、住んでいる地域によって住民税額が変わるため、個人ごとに異なります。就職活動や転職における年収提示は「額面」で行われるのが一般的であるため、実際の生活水準を想定する際にはこの手取り額を正しく算出するリテラシーが求められます。また、税制優遇制度を活用して控除額を調整することで、合法的に手取り額を増やす工夫も可能です。

📚 関連する用語

NISA(少額投資非課税制度)

NISA(にーさ)または少額投資非課税制度(しょうがくとうしひかぜいせいど)とは、株式や投資信託などの金融商品への投資から得られる利益(譲渡益や配当金)が非課税となる日本の税制優遇制度です。通常、投資によって得られた利益には所得税・住民税を合わせて20.315%の税金が課されますが、NISA口座内で購入した商品については、一定の制限内でこの税金が免除されます。2024年1月からは「新NISA」として制度が抜本的に拡充され、非課税保有期間が無期限化されたほか、年間投資枠の拡大や、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能となりました。個人の「貯蓄から投資へ」の流れを加速させ、国民の中長期的な資産形成を支援することを目的として運用されています。

関税率

関税率(かんぜいりつ)とは、海外から輸入される商品に対して課される関税の、商品価格に対する割合のことです。関税は、国内産業を保護するため、または特定の国との貿易関係を調整するために用いられます。関税率の設定は、その国の経済政策や国際貿易交渉によって決定され、輸入される商品の種類や原産国によって異なります。関税率が高い場合、輸入商品の価格が上昇し、国内市場における競争環境に影響を与える可能性があります。また、関税率の変更は、国際的な貿易紛争の原因となることもあります。企業は、関税率の変動を考慮して、海外からの調達戦略や輸出戦略を立案する必要があります。

ふるさと納税

ふるさと納税(ふるさとのうぜい)とは、都道府県や市区町村に対して寄付(納税)を行った場合に、寄付額のうち2,000円を超える部分について、一定の上限まで所得税と住民税から原則として全額が控除される日本の税制制度です。自分が生まれ育った「ふるさと」に限らず、応援したい自治体を自由に選んで寄付できるのが特徴です。寄付を受けた自治体からは、感謝の印として地域の特産品などの「返礼品」が送られることが一般的となっており、実質的な自己負担額2,000円で様々な物品を受け取れることから広く普及しました。本来の目的は、地方と大都市の税収格差を是正し、地方創生を支援することにあります。しかし、豪華な返礼品による自治体間の寄付獲得競争が過熱したため、総務省により「返礼品は寄付額の3割以下」「地場産品に限る」といったルールの厳格化が進められています。

103万の壁

103万円の壁とは、所得税の基礎控除と給与所得控除の合計額を指し、これを超えると所得税が課税される基準。近年の物価上昇や最低賃金の引き上げに伴い、この基準を現行の103万円から178万円程度へ引き上げる議論が活発化している。引き上げが実現した場合、働く人の手取り額が増加し、個人消費の拡大が期待される。また、扶養範囲内に収めるための就業調整が解消されることで、特にサービス業や小売業における労働供給の増加が見込まれ、深刻な人手不足の緩和に寄与するとされている。