ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

社会保険

税金・制度
2026-03-02 時点の情報です

社会保険(しゃかいほけん)とは、国民が病気、怪我、出産、死亡、老齢、失業などの生活上の困難に直面した際、必要な医療や給付金を提供して生活の安定を図るための公的な保険制度の総称です。日本の社会保険制度は「国民皆保険・皆年金」を原則としており、すべての国民がいずれかの公的保険に加入する仕組みになっています。広義の社会保険には、医療保険(健康保険)、年金保険(厚生年金・国民年金)、介護保険、雇用保険、労働者災害補償保険(労災保険)の5つの柱が含まれます。会社員が日常的に「社会保険」と呼ぶ場合は、主に健康保険と厚生年金を指すことが一般的ですが、これに雇用保険労災保険(合わせて労働保険とも呼ばれます)を加えた広範な公的保障制度として理解することが重要です。企業に雇用される労働者の場合、健康保険・厚生年金・介護保険の保険料は事業主と労働者が折半して負担する「労使折半」が基本となっており、雇用保険も事業主がより高い割合を負担、労災保険は全額事業主負担となります。このように、社会保険は個人が民間の保険商品に加入するのと比較して、少ない自己負担で充実した保障を受けられるという、労働者にとって極めて重要な権利であり、生活基盤を支える経済的仕組みです。

📚 関連する用語

国会同意人事案

国会同意人事案(こっかいどういにんじあん)とは、内閣が国政の重要ポストに就任させる人物について、国会(衆議院および参議院)の同意を得るために提出される案件のことです。この制度は、特定の役職への就任にあたり、国民の代表機関である国会によるチェックを経ることで、任命の公正性・透明性を確保し、権力の濫用を防ぐことを目的としています。 対象となるのは、日本銀行の総裁・副総裁、最高裁判所の裁判官、検察官の検事総長、NHKの役員、放送大学の学長、特定独立行政法人の長や役員など、国の行政や経済、公共の福祉に深く関わる重要な機関のトップクラスの人々です。これらの人事案件は、衆議院および参議院のいずれか、または両方の本会議において、出席議員の過半数の賛成によって同意が得られる必要があります。同意が得られない場合は、内閣はその人事案の撤回または変更を求められます。 国会同意人事は、政治的な駆け引きや議論の場ともなり得ますが、長期的には、各機関の独立性や専門性を尊重しつつ、国民全体の利益に資する人材を登用するための重要な仕組みとして機能しています。特に、日本銀行のように金融政策を担う機関のトップ人事については、その経済政策の方向性が市場や国民生活に与える影響が大きいため、国会による慎重な審議が求められます。

生命保険料控除

生命保険料控除(せいめいほけんりょうこうじょ)とは、納税者が生命保険料、介護医療保険料、および個人年金保険料を支払った場合に、その金額に応じて一定の金額を所得から差し引くことができる所得控除制度の一つです。この制度は、国民が民間の保険を利用して自発的に生活の安定(自助努力)を図ることを奨励・支援することを目的としています。控除の対象となる保険契約は「一般生命保険料」「介護医療保険料」「個人年金保険料」の3つに分類されており、2012年(平成24年)1月1日以降に締結した新契約の場合、それぞれの枠ごとに所得税で最大4万円、住民税で最大2.8万円の控除が適用されます。3つの枠を合計した所得税の最大控除額は12万円となります。会社員などの給与所得者は、勤務先で行われる年末調整において「生命保険料控除証明書」を提出することで適用を受けることができ、個人事業主などは確定申告を行うことで税負担を軽減させることが可能です。

NISA(少額投資非課税制度)

NISA(にーさ)または少額投資非課税制度(しょうがくとうしひかぜいせいど)とは、株式や投資信託などの金融商品への投資から得られる利益(譲渡益や配当金)が非課税となる日本の税制優遇制度です。通常、投資によって得られた利益には所得税・住民税を合わせて20.315%の税金が課されますが、NISA口座内で購入した商品については、一定の制限内でこの税金が免除されます。2024年1月からは「新NISA」として制度が抜本的に拡充され、非課税保有期間が無期限化されたほか、年間投資枠の拡大や、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能となりました。個人の「貯蓄から投資へ」の流れを加速させ、国民の中長期的な資産形成を支援することを目的として運用されています。

新NISA

2024年1月に施行された日本の少額投資非課税制度。従来のNISA制度を抜本的に拡充・恒久化したもので、非課税保有期間の無期限化、口座開設期間の恒久化、年間投資枠の拡大(つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円)、および一人あたり1,800万円の生涯非課税限度額の設定を主な特徴とする。投資収益に対する約20%の課税が免除されることで、個人の長期・積立・分散投資による安定的な資産形成を促進することを目的としている。