ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

Asset and Liability Management

経営・財務
2026-03-01 時点の情報です

ALM(Asset Liability Management、アセット・ライアビリティ・マネジメント)とは、金融機関、特に銀行などが、保有する資産(Asset)と負債(Liability)のバランスを総合的に管理し、金利変動リスクなどの様々なリスクをコントロールしながら、安定的に収益を確保し、企業価値を向上させるための経営管理手法です。将来にわたって発生するキャッシュフローを予測・分析し、資産と負債金利感応度やデュレーション(残存期間)のズレを調整することで、金利変動による収益の変動リスクを最小限に抑えることを目的としています。ALMは、銀行の健全な経営運営に不可欠な活動であり、預金金利や貸出金利の決定、資金調達戦略、証券投資戦略など、多岐にわたる経営判断の基礎となります。この管理が適切に行われることで、金融システムの安定にも寄与します。

📚 関連する用語

負債

負債(ふさい)とは、企業や個人が将来的に他者に対して金銭や財貨、サービスなどを支払う義務のことです。会計学においては、貸借対照表(バランスシート)の貸方(右側)に記載される項目であり、銀行からの借入金、買掛金、社債、退職給付引当金などがこれに該当します。 負債は返済期限の長さによって、決算日の翌日から1年以内に支払期限が到来する「流動負債」と、1年を超えて支払う「固定負債」の2つに大別されます。一般的に「借金」という言葉にはネガティブな印象が伴いますが、企業経営において負債は、自己資金以上の投資を行い事業成長を加速させるための「レバレッジ(てこ)」としての役割も果たします。ただし、過度な負債は財務の安定性を損ない、倒産リスクを高める要因ともなるため、自己資本とのバランス(自己資本比率)や、利益に対する返済能力などの指標を用いて健全性を判断することが重要です。

サステナビリティ

サステナビリティとは、日本語で「持続可能性」と訳され、地球環境、社会、そして経済のシステムを壊すことなく、将来にわたって維持・継続していける能力や状態を指します。ビジネスや金融の分野では、企業が環境保護、社会的責任、健全なガバナンスを重視した経営を行うことで、長期的な企業価値を向上させる考え方を意味します。かつては企業の社会貢献活動(CSR)としての側面が強かったものの、現在では投資判断基準であるESG(環境・社会・ガバナンス)や、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)と密接に関連し、企業の生存戦略そのものと捉えられています。サステナビリティを軽視する企業は、ブランド価値の毀損や資金調達の困難といったリスクを抱える一方、積極的に取り組む企業はイノベーション創出や優秀な人材確保において優位に立つとされています。

バランスシート

バランスシートとは、企業のある一定時点(決算日など)における財政状態を明らかにするために、資産、負債、純資産の3つの要素を一覧にした財務諸表のことです。一般的には「財政状態計算書」とも呼ばれます。左側には企業が保有する「資産」が、右側にはその資産を調達した源泉である「負債」と「純資産」が記載されます。資産の合計額と、負債・純資産の合計額は必ず一致するため、「バランスシート」と呼ばれます。このシートを分析することで、企業の財政的な健全性や、資金調達の構造などを把握することができます。個人投資家や金融機関などが把握するのに役立ちます。就職活動における企業分析や、個人が自身の財産管理を行う際にも参照されることがあります。

ビジネスモデル

ビジネスモデルとは、企業が価値を創造し、顧客に提供し、そしてそれによって利益を上げるための仕組みや戦略全体を指します。具体的には、どのような製品やサービスを、どのような顧客層に、どのようなチャネルを通じて提供し、どのような収益源から収入を得るのか、といった要素を体系的に定義したものです。例えば、製造業であれば「製品を製造・販売して収益を得る」、サービス業であれば「サービスを提供して利用料を得る」、IT企業であれば「プラットフォームを提供し広告収入や手数料を得る」などが挙げられます。近年のデジタル化の進展により、サブスクリプションモデル(定額課金制)、フリーミアムモデル(基本無料+有料オプション)、シェアリングエコノミーモデル(共有型経済)など、多様なビジネスモデルが登場しています。企業は、変化する市場環境や技術革新に対応するために、ビジネスモデルの革新や見直しを継続的に行うことが求められます。ビジネスモデルの理解は、企業の競争力や将来性を分析する上で不可欠な要素となります。