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当座預金
当座預金(とうざよきん)とは、企業や個人事業主がビジネス上の決済を行うことを主な目的として利用する、無利息の預金口座のことです。最大の特徴は、小切手や手形の発行によって代金の支払いができる点にあります。一般の普通預金と異なり、預金保険制度によって、金融機関が破綻した場合でも預金額にかかわらず全額が保護される「決済用預金」の一種です。利息がつかないというデメリットはありますが、多額の資金を動かす企業にとっては、決済の利便性と資金の安全性が極めて高いというメリットがあります。開設にあたっては銀行の審査が必要であり、その企業の信用力が問われる口座でもあります。以前は企業利用が中心でしたが、ペイオフ対策として個人が「決済用預金」として利用する場合もあります。
倒産隔離
倒産隔離(とうさんかくり)とは、資産の流動化や証券化などのストラクチャード・ファイナンスにおいて、原資産保有者(オリジネーター)が倒産した場合であっても、その影響が証券化等の対象となる資産や特別目的会社(SPC)に及ばないようにする仕組みのことです。英語では「Bankruptcy Remoteness」と呼ばれます。 具体的には、資産を保有する企業から独立したSPCを設立し、そこに資産を譲渡(真正売買)することで、法的に主体を切り離します。これにより、オリジネーターが破綻したとしても、その資産は破産財団(債権者への配当原資となる財産)に組み込まれず、投資家の権利が保全されます。逆に、SPC自体が倒産するリスクを極小化する措置も含まれ、投資家が原資産のリスクのみに基づいて投資判断を行えるようにするために不可欠な概念です。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)
中央銀行デジタル通貨(ちゅうおうぎんこうでじたるつうか)とは、中央銀行が発行するデジタル形式の法定通貨のことです。英語の「Central Bank Digital Currency」の頭文字をとって「CBDC」とも呼ばれます。これは、紙幣や硬貨といった物理的な現金と同じ価値を持ちながら、データとして存在し、デジタル決済に利用できる通貨を指します。民間企業が提供する電子マネーや暗号資産(仮想通貨)とは異なり、中央銀行が直接価値を保証するため、安全性が極めて高いのが特徴です。導入の背景には、決済システムの効率化、金融サービスの利便性向上、不透明な資金移動の防止、通貨主権の維持などがあります。世界各国で研究・開発が進められており、金融DXの核となる次世代インフラとして注目されています。
住宅ローン
住宅ローン(じゅうたくろーん)とは、個人が自ら居住するための住宅の購入、建築、または増改築を目的として、銀行や信用金庫、労働金庫などの金融機関から融資を受ける仕組みのことです。一般的に借入期間が最長35年など非常に長期にわたることが特徴で、対象となる不動産に対して金融機関が「抵当権」を設定します。これにより、万が一返済が滞った場合には物件を競売にかけて回収する権利が担保されます。金利タイプには、市場の動向に合わせて金利が見直される「変動金利型」や、一定期間または全期間の金利が変わらない「固定金利型」があり、選択肢によって返済計画のリスクとメリットが異なります。また、税制面では「住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)」が設けられており、年末のローン残高に応じて所得税等から一定額を控除できるなど、国の持ち家政策とも深く関わっています。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典