📚 関連する用語
約定(やくじょう)
約定(やくじょう)とは、金融商品の売買取引において、買い手と売り手の条件が合致し、取引が成立することを指します。一般的には「契約を結ぶこと」を意味しますが、証券取引やFX等の金融実務においては、投資家が発注した注文が市場で執行され、売買が確定した状態を指す用語として定着しています。注文を出した時点ではまだ取引は完了しておらず、約定して初めて売買価格(約定価格)や権利・義務が確定します。また、約定した日を「約定日」、実際に代金の精算と商品の引き渡しが行われる日を「受渡日(決済日)」と呼び、金融商品ごとにその間隔が定められています。投資信託のように、注文を出した当日ではなく翌営業日以降に約定する商品もあるため、市場変動のリスクを考慮する上で、約定の仕組みを正しく理解することは不可欠です。
償還価額
償還価額(しょうかんかがく)とは、債券や投資信託の償還期限(満期)が到来した際、保有者に払い戻される1口あたりの金額のことです。一般的に国債や社債などの債券の場合、発行時に定められた額面金額(通常は額面100円につき100円)で償還されますが、割引債や特殊な条項が付いた債券では異なる場合があります。一方、投資信託においては、信託期間終了時点での基準価額がそのまま償還価額となります。したがって、投資信託の場合は市場環境や運用実績によって価格が変動するため、投資元本を上回る利益が出る場合もあれば、元本割れを起こす場合もあります。また、発行体(企業や国)の都合により、満期日より前に償還(期限前償還)されるケースもありますが、その際の価格についても発行要項等であらかじめ定められています。
不動産投資信託
REIT(リート)とは、Real Estate Investment Trustの略称で、日本語では「不動産投資信託」と呼ばれます。投資家から集められた資金をもとに、オフィスビル、商業施設、マンション、物流施設、ホテルなどの不動産に投資・運用を行い、そこから得られる賃料収入や売買益などを投資家に分配する金融商品です。REITは上場されているものが多く、株式と同様に証券取引所で売買できるため、「不動産版の株式」とも言われます。少額から大規模な不動産に投資できるのが特徴で、分散投資やインカムゲイン(分配金)獲得を目的とした投資手法として利用されます。不動産市況、金利動向、テナントの稼働状況などによって収益が変動するリスクがあります。
繰上償還
繰上償還(くりあげしょうかん)とは、債券や投資信託などが、あらかじめ定められた満期日(償還日)よりも前に償還(返済・換金)されること。「期限前償還」とも呼ばれます。債券においては、発行体が金利低下局面で資金調達コストを削減するために行う場合(コール条項)があり、投資信託においては、解約が増えて純資産総額が減少し、効率的な運用が困難になった際に行われることが一般的です。投資家にとっては、予定していた利息が得られなくなったり、市場環境が悪い中で強制的に資金が返還され損失が確定したりするリスク要因となります。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典