ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

償還価額

投資
2026-03-02 時点の情報です

償還価額(しょうかんかがく)とは、債券投資信託償還期限(満期)が到来した際、保有者に払い戻される1口あたりの金額のことです。一般的に国債や社債などの債券の場合、発行時に定められた額面金額(通常は額面100円につき100円)で償還されますが、割引債や特殊な条項が付いた債券では異なる場合があります。一方、投資信託においては、信託期間終了時点での基準価額がそのまま償還価額となります。したがって、投資信託の場合は市場環境や運用実績によって価格が変動するため、投資元本を上回る利益が出る場合もあれば、元本割れを起こす場合もあります。また、発行体(企業や国)の都合により、満期日より前に償還(期限前償還)されるケースもありますが、その際の価格についても発行要項等であらかじめ定められています。

📚 関連する用語

安全資産

安全資産(あんぜんしさん)とは、経済の不確実性が高まった際に、価値が下がりにくいとされる資産のことです。一般的に、金、銀、米国債などがこれに該当します。有事の際に資金を避難させる先として選ばれることが多いです。経済が不安定な状況下では、株式や不動産などのリスク資産の価格が大きく下落する可能性がありますが、安全資産は相対的に価値が安定している、あるいは上昇すると期待されています。例えば、国家の信用力に基づいた国債(特に先進国の国債)や、インフレ(物価上昇)に強いとされる金は、伝統的な安全資産と見なされています。これらの資産は、投資家がリスク回避のために選ぶ傾向が強く、経済の先行きが不透明な時期には需要が高まります。投資戦略においては、ポートフォリオのリスクを軽減する目的で組み入れられることがあります。

エンジェル投資家

エンジェル投資家(えんじぇるとうしか)とは、創業前、あるいは創業して間もないスタートアップ企業に対し、自身の個人資産を提供して支援する個人投資家のことを指します。まだ実績が乏しく、銀行からの融資やベンチャーキャピタル(VC)からの投資を受けるのが難しい「シード期」の企業にとって、貴重な資金供給源となります。名称の由来は、1920年代にニューヨークのブロードウェイで公演資金を援助した裕福な後援者を「エンジェル」と呼んだことにあります。出資の対価として株式を取得することが一般的ですが、単なる金銭的支援にとどまらず、投資家自身の起業経験に基づく経営のアドバイスや、販路拡大に繋がる人脈の紹介など、事業成長を加速させる「スマートマネー」としての役割も期待されます。近年では日本でも政府による税制優遇(エンジェル税制)の整備が進んでおり、起業家精神(アントレプレナーシップ)の育成や経済活性化の要として重要視されています。

成長株

成長株(せいちょうかぶ)とは、将来的に収益や利益が市場平均を上回るペースで増加すると期待される企業の株式のことです。一般的に、配当よりも企業成長による株価の上昇が期待されます。成長株は、その高い成長ポテンシャルから、将来的な大きなリターンをもたらす可能性がある一方で、その成長期待が株価に織り込まれているため、市場平均を上回る変動(ボラティリティ)を示すこともあります。投資家は、企業の事業内容、競合優位性、経営戦略、市場環境などを分析し、その成長性を評価した上で投資判断を行います。特に、IT、バイオテクノロジー、再生可能エネルギーなどの分野には、成長株として注目される企業が多く見られます。

含み益

含み益(ふくみえき)とは、保有している資産の時価が取得価格(簿価)を上回っている際、その差額として生じている未確定の利益のことです。別名で「評価益」や「未実現利益」とも呼ばれます。株式や不動産、投資信託などを保有している際に発生しますが、実際に売却して現金化(利益確定)するまでは、市場価格の変動により増減する可能性があります。企業の財務分析においては、保有資産に多額の含み益がある場合、その企業の潜在的な資産価値や経営の余裕度を示す指標として重視されます。これに対し、時価が取得価格を下回っている状態を「含み損(評価損)」と呼びます。