📚 関連する用語
積立投資
積立投資(つみたてとうし)とは、定期的に一定の金額を継続して金融商品に投じる投資手法のことです。株式や投資信託などを一度に多額で購入するのではなく、毎月、あるいは毎週といった決まった間隔で、機械的に買い付けを行います。この手法の大きな利点は、価格変動リスクを分散する「ドル・コスト平均法」の効果が得られることです。価格が高い時期には購入数量が減り、価格が低い時期には購入数量が増えるため、長期間運用を続けることで、一括で購入する場合に比べて平均的な購入単価を平準化することが可能になります。特に、投資のタイミングを判断するのが難しい初心者や、毎月の給与から一定額を将来のために蓄えたい若手ビジネスパーソンに適した資産形成術とされています。近年では、少額投資非課税制度(NISA)の「つみたて投資枠」などを活用することで、運用益にかかる税金を非課税にしながら、中長期的に効率よく資産を築く方法が一般化しています。
ナンピン(難平)
ナンピン(なんぴん)とは、保有している株式などの価格が下落した際に、さらに買い増しを行うことで、1株あたりの平均取得単価を下げる投資手法のことです。漢字では「難平」と書き、「難(損)」を「平(平均)」にすることを意味します。平均取得価格を下げることで、株価がわずかに回復しただけでも損益分岐点に到達しやすくなるメリットがあります。しかし、予想に反してさらに価格が下落し続けた場合、保有数量が増えている分、損失額が急激に膨らむハイリスクな側面も持ち合わせています。古くから「難平はスカンピン(一文無し)」という格言があるように、安易な買い増しは避け、事前の損切りルールの設定や資金管理が不可欠な、心理的コントロールが求められる手法と言えます。
信用取引
信用取引(しんようとりひき)とは、投資家が証券会社に一定の委託保証金(現金や株式など)を担保として預け入れることで、その担保評価額の約3.3倍までの金額で株式などの売買を行う取引手法のことです。手持ち資金以上の取引が可能になる「レバレッジ効果」により資金効率を高められるのが特徴です。また、通常の現物取引とは異なり、証券会社から株式を借りて市場で売却し、値下がりしたところで買い戻して利益を得る「信用売り(空売り)」が可能です。これにより、相場の下落局面でも収益機会を得ることができます。取引には返済期限(制度信用取引では原則6ヶ月)があり、金利や貸株料、逆日歩などのコストが発生します。相場変動により担保維持率が低下した場合は、追加の保証金(追証/おいしょう)を差し入れる必要があるなど、現物取引に比べて高いリスク管理能力が求められます。
安全資産
安全資産(あんぜんしさん)とは、経済の不確実性が高まった際に、価値が下がりにくいとされる資産のことです。一般的に、金、銀、米国債などがこれに該当します。有事の際に資金を避難させる先として選ばれることが多いです。経済が不安定な状況下では、株式や不動産などのリスク資産の価格が大きく下落する可能性がありますが、安全資産は相対的に価値が安定している、あるいは上昇すると期待されています。例えば、国家の信用力に基づいた国債(特に先進国の国債)や、インフレ(物価上昇)に強いとされる金は、伝統的な安全資産と見なされています。これらの資産は、投資家がリスク回避のために選ぶ傾向が強く、経済の先行きが不透明な時期には需要が高まります。投資戦略においては、ポートフォリオのリスクを軽減する目的で組み入れられることがあります。
ネコでもわかる金融・経済用語辞典