ロゴネコでもわかる金融・経済用語辞典

イールドカーブ・コントロール

金融
2026-03-02 時点の情報です

イールドカーブ・コントロール(いーるどかーぶこんとろーる)とは、中央銀行が短期金利だけでなく長期金利(主に10年物国債利回り)にも目標水準を設け、その水準を維持するように国債の売買を行う金融政策のことです。日本語では「長短金利操作(ちょうたんきんりそうさ)」と呼ばれ、略称は「YCC」です。通常、長期金利は市場の需要と供給によって決定されますが、中央銀行が「指定した利回り国債を無制限に買い入れる(指値オペ)」などの手段を用いることで、金利の上昇を人為的に抑制します。これにより、イールドカーブ利回り曲線)全体を低位に安定させ、企業や家計の資金調達コストを下げることで経済活動を活性化させる狙いがあります。日本では日本銀行が2016年に導入しましたが、市場機能の低下や為替への影響といった副作用も議論されています。

📚 関連する用語

ポイント還元

ポイント還元(ぽいんとかんげん)とは、商品やサービスの購入金額に応じて、一定の割合で次回以降の支払いに充当できる独自のポイントを顧客に付与する仕組みのことです。広義には「ポイントプログラム」や「ロイヤリティプログラム」とも呼ばれます。企業側には、顧客を自社の経済圏に繋ぎ止める「囲い込み」や、ポイント利用を目的としたリピート購入を促す狙いがあります。近年ではキャッシュレス決済の普及に伴い、クレジットカード会社やスマートフォン決済事業者が、自社のプラットフォーム利用を促進するために競って還元率を設定するケースが目立っています。また、企業はポイント発行を通じて消費者の属性や購買履歴などのビッグデータを蓄積し、マーケティング施策の最適化や新商品開発に活用しています。消費者にとっては、生活費の実質的な節約に繋がる「ポイ活」として親しまれていますが、ポイントには有効期限や利用単位が設定されていることが多いため、条件を正しく把握して管理することが求められます。

当座預金

当座預金(とうざよきん)とは、企業や個人事業主がビジネス上の決済を行うことを主な目的として利用する、無利息の預金口座のことです。最大の特徴は、小切手や手形の発行によって代金の支払いができる点にあります。一般の普通預金と異なり、預金保険制度によって、金融機関が破綻した場合でも預金額にかかわらず全額が保護される「決済用預金」の一種です。利息がつかないというデメリットはありますが、多額の資金を動かす企業にとっては、決済の利便性と資金の安全性が極めて高いというメリットがあります。開設にあたっては銀行の審査が必要であり、その企業の信用力が問われる口座でもあります。以前は企業利用が中心でしたが、ペイオフ対策として個人が「決済用預金」として利用する場合もあります。

金融市場

金融市場(きんゆうしじょう)とは、資金の余剰部門(貸し手・投資家)と不足部門(借り手・企業や政府)の間で資金が取引される場の総称です。具体的には、株式市場、債券市場、外国為替市場、および銀行間などで短期間の資金を融通し合うマネー・マーケット(短期金融市場)などが含まれます。金融市場は、取引される期間によって「短期金融市場(1年未満)」と「長期金融市場(1年以上)」に分類されるほか、資金調達の場である「発行市場」と、既発証券が売買される「流通市場」にも区分されます。この市場機能により、社会全体で効率的な資金配分が行われ、経済活動が円滑に進むよう支えられています。また、市場で決定される金利や為替レートは、各国の金融政策や実体経済に多大な影響を与えます。

クレジットカード

クレジットカードとは、カード会員がカード発行会社(イシュア)と加盟店(マーチャント)との間で、カード会員の信用に基づいて、カード発行会社が加盟店に立て替えて支払うことにより、カード会員はカード発行会社に後日代金を支払うことを約束する、信用供与を伴う決済システムのことです。利用者は、手元に現金がなくても商品やサービスを購入することができ、後日まとめて支払いや分割払いなどが可能になります。この信用供与の仕組みにより、現代の消費経済やビジネス取引において、決済手段として広く普及しています。